ビルと吐きけの関係

わが国のいくつかの副作用の調査結果で、もっとも多く出ているものは悪心と吐きけですが、アメリカでも、ピルの使用を途中でやめてしまう理由の第二は、この”吐きけ”と〃むかつき”といわれる副作用だということです。
ご承知のように、妊娠すると”つわり”があって吐きたくなることがあります。人によっては、その吐きけがいつまでもつづいたり、はげしいこともあって、そのために体内の水分がなくなり、脱水症状をおこすことがあります。
これが”妊娠悪阻”という病気ですが、これは、体内の卵胞ホルモン剤に対する過敏反応によるもので、身体的に精神的に、あるいは心理的要素が非常に強く作用しています。
ビルを服用して、いちばん多く吐きけをおこす人は、この妊娠したときのつわりのひどい人です。これは、ピルに含まれている卵胞ホルモン剤の影響によるものです。
しかし、ふつうピルを服用しておこる吐きけは、つわりのひどい人でないかぎり、たいてい一時的なものであって、服用をはじめて一、二日間から一カ月はもっとも多くおこりますものの、一カ月をすぎると急におこる回数は減り、三週間から四週間たつと、まったく消えてしまいます。なかには、二三日あっただけで、あとは全然ない人もいます。
吐きけをおこさない用心には、まず第一にピルを服用するにあたって産婦人科医に相談するとき、自分が吐きけをおこしやすいとか、乘り物に酔いやすいとかを話すことです。
さらに、これまでの妊娠中におこった体の異常もいうことが必要です。
医師は、それらの話の結果によって、いろいろの検査をすることがあると思います。そうして、あなたが卵胞ホルモン剤に過敏な人ということになると、卵胞ホルモン剤の含まれるが少ないビルを選ぶということになるわけです。
また、さらに用心をするには、ヒルの服用を、夕食のとき食亊といっしょにするのです。これは、寝る前や朝に服用するより、たしかに吐きけをおこさないよい方法のようです。